エンジンがかからない原因と対処法

皆さんこんにちは。
旧車ユーザーの大半は体験したことがあるかもしれない「エンジンの不具合」。
かかるかどうか、その日のクルマのコンディションによって大きく変わりもしますが、エンジンがかからない原因をきちんと突きとめたうえで、対処するのが大切です。

エンジンがかからない原因

ではさっそくエンジンがかからない原因をご紹介します。

セルモーターの不具合

車を動かすために欠かせないセルモーターは、エンジンに動き出すきっかけとなるパーツです。セルモーターの寿命は10～15年程度といわれていますが、走行距離が多い旧車だと10年も満たないうちに不具合が生じる可能性があります。バッテリーを充電しても状況が変わらない場合は、セルモーターが原因かもしれません。

セルモーターが故障した場合、カチッという音がします。「ガリガリガリ」「ガガガガ」という異音がする場合は、故障している可能性が高いので注意しましょう。

ヒューズの断線が原因

ヒューズは、電気系統に過度な電気が流れないように遮断する役割を持っています。想定以上の電流が流れると発熱や発火の事故につながるため、そのような事故を防ぐための欠かせない部分です。このヒューズが切れていると電気が流れないため、エンジンがかかりません。

オルタネーターの不具合

オルタネーターとは、車の走行に欠かせない電気を生み出すパーツです。オルタネーターが故障すると異音が発生するだけでなく、電気を生み出せないのでバッテリーの充電ができません。

バッテリーに異常がないにもかかわらず、バッテリーランプ（警告灯）が点灯する場合もオルタネーターの不具合が考えられます。

また、バッテリーが上がった際に刺激臭が発生するケースも。
オーディオの音が小さく感じる・ヘッドライトがいつもと比べて暗い場合、オルタネーターの故障により充電ができていない可能性があるため、電気製品の動作に少し疑問を感じた場合は、業者へみてもらいましょう。

エンジンがかからない場合の対処法

それぞれの原因に合わせた対処法で、メンテナンスを行いましょう。

新品のセルモーターに交換する

セルモーターに不具合が生じている場合は、新品交換が必要です。
新品のセルモーターへ交換すると3～5万円程度の費用がかかります。旧車の場合、セルモーターの確保が難しい場合があるため、エンジンが止まる前に異音がした時点で業者へ相談しましょう。

ヒューズを交換する

自分で交換する方法と業者へ依頼する方法があります。ただし、前者の場合は専門知識が必要になるため、少しでも不安に感じる場合は業者へ依頼するほうが得策です。旧車の場合、適したヒューズがすぐに手に入らない場合もあるので、予備のヒューズを準備しておきましょう。

オルタネーターを交換・修理する

自動車部品の中で壊れやすい部品の一つであるオルタネーターは、夏に壊れやすいといわれています。
新品の交換が一番適していて、交換には5～10万円かかります。ただし、安価な新品が出回っているので、それに注意しなければなりません。

中古品オルタネーターは1～5万円ほどで購入できますが、中古なので何かしらのトラブルが発生する可能性があります。
オーバーホールを行う手もありますが、慣れていない人がその作業を行うと性能を発揮しない場合もあるので、個人的には新品交換がおすすめです。