こまめなメンテナンスが必要な理由
クラシックカーをはじめ、今愛車を持っている人が必ず行うべきことはメンテナンスだ。
これを怠ってしまっては、車が早い段階でダメージを受けてしまい、いざ売却しようと思っても高値が付かなくなる。
今回はこまめなメンテナンスが必要な理由とメンテナンスを行うポイントについてお伝えします。
メンテナンスが必要な理由
クラシックカーに限らず、新しい車を所有した際、定期的なメンテナンスは必要不可欠。
新車であれば3年、それ以降は2年おきに車検に通さなければなりません。
現在発売されている車はクラシックカーと比べると、性能が高く故障もしづらくなっています。
一方、クラシックカーのような年式が古い車の場合は、スペックがあまりよろしくないのが難点。
そのぶん劣化スピードが速いため、旧車を維持するにはレストアやオーバーホールを行う必要があります。
「今は何も問題なく乗れているから大丈夫」と思っていても、もしかしたら明日急に不具合が発生する可能性だってある。
ただ、日ごろからメンテナンスをしていると故障する前に何かしらの異常に気付けるかもしれません。
車の不調が原因で事故を招く恐れもあるので、少々面倒くさくても基本的なメンテナンスはしっかり行うのが大切なのです。
メンテナンスを行ううえで注意するべきポイント
それぞれのパーツや箇所ごとに、メンテナンスを行うべきポイントがあるので、今回はそれを紹介します。
まず最初に注目すべき箇所は「油脂類」です。
人間でいうところの血液にあたるエンジンオイルの交換は、メンテナンスの必須項目。
エンジンオイルの状態によって、車の状態は大きく変わるものだ。
旧車用エンジンオイルは、指定の粘度数と動粘度で選ぶのがポイントです。
1970年ぐらいまでの車は、サスペンションまわりのグリースアップも欠かせません。
「ブレーキの固着」も確認するべき箇所の一つ。
ブレーキパッドやローターはもとより、マスターシリンダー・ホイールシリンダー・キャリパーが固着していないかチェックが必要です。
状態によってはカップなどのゴム類を硬化する方法もありますが、内部が虫食っているとそのぶんメンテナンス費用がかかるため、こまめに確認したいところ。
「電気系」や「ワイヤー系」もこまめにチェックしましょう。
電気系統をすべて点検するのは難しいものだが、大きな部分(ヒューズボックスやインパネ裏など)は適宜にメンテナンスを行うのが肝だ。
そのまま放っておくとサビや腐食が進み、コードの被膜が硬くなって折れる可能性があるため、注意が必要です。
また、車には数多くのワイヤー類が備わっています。
アクセルやサイドブレーキをはじめ、車両によってはクラッチやメーターケーブルといった部分です。
製造中止になりやすいパーツのため、定期的な内部洗浄や給油を行い、早い段階で交換しましょう。